忍者ブログ
男子はいつまでも中2病、がコンセプトの将棋ブログ。

海外旅行に何度も行ったから世界が広いっていうのも浅はかな

支部名人戦西地区大会に行ってきました。
金曜日、朝から神戸に出発。福井は新幹線ができてから在来線がハピラインなるものに変わりましたが、「神戸までの乗車券お願いします」「無理なんですよ」「なん…だと…」電車の時間ギリギリで謎の攻防を繰り広げていましたw(普通に間にあった)
神戸で吉野家でねぎ玉牛丼食ってから、会場には14時過ぎに到着。こんなに早く来たのは、久々に指導対局を受けたいと思ったから。長岡六段にご指導いただくことになりました。ただし、あくまで目的は大会の前に、1局強い相手と(私には強すぎるかもしれないが)ちゃんとした対局をしておきたいと思ったからです。

前哨戦△長岡六段
戦型は私の三間飛車。▲7五歩と位を取る今風の将棋で、▲5六銀に△4四銀と対抗されます(最近はこちらも実戦が増えてきた)。私は飛車先を切らず石田流に構え、ダイヤモンド美濃を作ります。その後▲7四歩と仕掛け飛車交換になりましたが、天使の跳躍を果たし成桂作りに成功。しかしその後自陣の角を使いにいったのが良くなかったようです。端も絡めて全力で攻めますが、自陣にも火の手が上がりました。最後は攻防手で体勢が入れ替わり、×。
かなり優勢だったし5面指しでもあったし、正直これは勝ちたかった…
感想戦では丁寧に教えていただきました。子供相手でもわかりやすい説明をされる先生だと思いました。

今回は前夜祭も復活。カルパッチョむっちゃ食べてお腹を満たした後、対戦表も見ずに退散。どうぜ対策なんて立てれんしw

大会当日の朝。相変わらず睡眠は浅いですが、最近は過度なまでの緊張はしなくなってきました。いい意味で慣れてきたところはあると思います。
予選はいつも通り2勝通過2敗失格方式。

予選①▲N川氏(京都)
名の知れた学生強豪。今は大学生?
角交換振り飛車を採用。研究形になったものの、その後の展開を完全に忘却していましたw 結果的には研究と同じ手順を選べていたようですが、相手に自陣角を打たれて地力の戦いに。しかしこの数手で良い手を指せなかったのが致命的でした。相手陣が手厚くなってから玉頭戦を挑んだものの、明らかに苦しい展開に。緩みなく攻め立てられ、上から叩き潰された形で×。
これは完敗でした。こういうこともありますが、しかし前日から良い将棋を指せていないのは心配です。

予選②▲N村氏(山口)
相手の中飛車スタートでしたが、早々に力戦模様に。馬+1歩得で治まり、指せる局面と見ていました。しかし金銀で圧迫され、いつの間にか押さえ込まれて「あれ、これ必敗じゃね?」(なぜ悪くなったのか…)。金をタダ取りされてしまいましたが、美濃のコビンの桂一発で一か八か最後の勝負。これが功を奏し、飛車を取り返して勝負形に。なんとか打っ棄って、○。
なんでもない対局だったら、そのままボロ負けだったでしょう。

予選③△M崎氏(熊本)
全国常連の強豪。
序盤に駆け引きがあり、私が居飛車側で対抗形に。6筋位取りに組んで、▲6六銀と盛り上がります。少し作戦勝ち気味か。ただ相手も6筋に飛車を回り、反撃にこられました。私が2筋を破っている間に攻めてこられるのは必然、全力で受けに回る覚悟。▲8六角と打ったのが攻防で相手の攻め駒を牽制し、味の良い一手でした。その後飛車も成れて、形作りに対し即詰みに切って○。
これは上手く指せた将棋でした。さて、調子は上がってくるか?

お昼。福井メンバーはというと、シニア・団体とも残念ながら予選落ち。ただ石川のシニア代表ではE春さんが出場されており、勝ちあがられていました。優勝候補筆頭だろう。
今回のトーナメントはシードの方が少なかったようですが、私はシードをGET。あれ、珍しいこともあるもんだな。

トナメ①△K口氏(京都)
この方も全国常連の強豪。指したことがある気がしますが、思い出せません--;
戦型は私の5筋位取り中飛車に、△4二玉型の地下鉄飛車(糸谷流的だが、名前がわからん)。開通されて1筋が詰められる形になってしまい、やや作戦負けと思っていました。ただ怪我の功名か細心の注意を払って指し進め、難解な玉頭戦に突入します。筋は悪いながら相手陣を乱し、手を作ることに成功。自陣が危なく怖い局面だったものの、結果的に上手く切り抜けます。最後は自陣の角が綺麗に捌けて急所に刺さり、○。

トナメ②△A野氏(兵庫)
本日最後の対局(勝てば2日目)。優勝候補との1局に。
相手の三間飛車に、穴熊模様の▲6六銀型。ただし穴熊に組む前に▲2六飛と浮き、△3六歩から飛車交換になりました。お相手は自分が優勢だと思っていたそうですが、実は研究で五分以上あることは知っていました。その後もまずまず上手く指せていたものの、相手はアマトップ、難解な局面が続きます。勝負と飛車を切って相手陣を薄くし、相手も端攻めで反撃。ここで端から反撃とばかり▲9四桂と打ちましたが、これは時間に追われた一着。流れが悪くなり、芯の外れた迫り方になってしまいました。熱戦も×。
▲7五桂と打てれば優勢でしたが、これは30秒将棋の中では気付けていませんでした。(ソフト的には▲9四桂でも少し良かったというが。)実力が足りなかったというところですが、調子は上がってきてベストは尽くせたかと思います。まぁ、ベストは尽くすものではなく超えるものだが。

最終結果はベスト8でした。周囲の評価よりはよくやっていると思うw
主観的には研究が思い出せなくなっているのが課題。最近はソフト研究でより複雑になっているせいもあるものの、年齢的なこともあるかもしれない。
元々認識している世界の広さがストロングポイントだったのに、その場所への行き方を忘れてしまったような感じでしょうか。地図上のどこにその場所があるか把握している、それだけではね。(評価値だけ知っているみたいな。)

拍手[3回]

PR