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男子はいつまでも中2病、がコンセプトの将棋ブログ。

KKK 2021/3/27

土曜日に行います。




今回は△4二玉とする変化を見ていこう。
現在進行形でプロの将棋では流行の兆しがあり、まさしく最新形といえるだろう。
未解決の分野がほとんどという将棋だが、ぜひ皆様も考えてみてほしい。

上図からの指し手(1)
▲5八玉    △7二銀    ▲2四飛


△4二玉の次の手は様々考えられるが、一番多く指されているのは▲5八玉だ。
後手は△7二銀(△7四歩と指した例もある)とするが、▲2四飛と戻る手が一番指したい手となる。これは△3三角型ではできない手である。

上図からの指し手①
△5二玉    ▲2八飛    △7六飛    ▲7七角    △7四歩    ▲8三歩


後手は△5二玉と形を整える。手損だが、▲2二角成~▲7七角の筋に備える意味がある。
後手から△8八角成▲同銀△3三角と攻め込むのは、▲2一飛成△8八角成▲9五角と反撃し先手よし。これまでにも出てきた変化だ。
本譜は▲2八飛に△7六飛と横歩を取り、後手が青野流のような構えになっている。▲8三歩が手筋の反撃で互角の勝負である。

指し手②
△5二玉    ▲1六歩    △1四歩    ▲2二角成  △同 銀    ▲7七角    △8九飛成
▲2二角成  △3五角    ▲2五飛    △3三桂    ▲同 馬    △同 金
▲2二飛成  △3二歩    ▲2五桂


▲1六歩と一度突いた実戦がある。△1四歩と受けると、なんと▲2二角成~▲7七角が成立する(△1五角がない)。
この変化は難しいところもあるが、先手優勢である。このようにわずかな違いで攻め筋の成否が変わるところに、横歩取りの一手の価値の高さが分かる。

指し手③
△7四歩    ▲2二角成  △同 銀    ▲7七角    △2三歩    ▲8六角    △2四歩


最近強く△7四歩とした実戦も出現した。対して▲同飛と取ると、△7七歩と打たれて痺れることになる。
怖い▲2二角成~▲7七角は、先手のみ角を手放す形となる。形勢は難しく、お互いバランスを取るのが大変な将棋だ。

指し手④
△7四歩    ▲2八飛    △7六飛    ▲2二角成  △同 銀    ▲7七金    △2七歩



千田vs飯島戦では▲2八飛と引いたが、△7六飛とやはり横歩を取りに行く。▲2二角成~▲7七金に△7五飛は▲6六角があるが、△2七歩と先に飛車先を抑えるのが好手。これは後手が指せそうだ。

指し手(2)
▲2四飛    △8八角成  ▲同 銀    △3三角



単に▲2四飛と寄るのもあるが、△4一玉型と同様にやはりこの変化は(一応)成立する。先手からすると1歩得して治めたい気持ちはあるが、▲2四飛はどのタイミングでもリスクがありそうだ。
当然▲3六飛も有力なのだが、この場合はそもそも△3三角が必要だったのか、という議論が必要だ。

Let's try!

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