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男子はいつまでも中2病、がコンセプトの将棋ブログ。

KKK 2019/10/26

土曜日に行います。
来られる方はご一報を。

将棋小話 -ゴキゲンな世界①-

というわけでゴキ中です。今や振り飛車の盟主として、先後で指されるテーマは数知れず。しかし居飛車先手の場合は、超速が圧倒的人気を誇っています。そんな居飛車のエース、vs超速はゴキ中党にとって悩みの種であり、最重要局面となっています。



これが11手目の局面ですが、玉の囲いも疎かに右銀を繰り出していくのが「超速」ですね。

後手の手はここで2つに分かれます。
①△4二銀
②△6二玉

これ以外の手も悪手ではありません。しかし後で合流することになりそうなので、とりま2つとしておきます。
①△4二銀とするとほぼ後手の選択肢は一択で、以下▲3七銀△5三銀▲4六銀△4四銀。これは銀対抗と呼ばれる形で、里見女流六冠が得意にしています。これは気が向いたらまたテーマにするかもしれません。

②△6二玉は▲3七銀△7二玉▲4六銀となり、より軽く指す方針です。振り居飛車党ならこちらを選びたくなるのではないかという気がします。
ここで後手の手はいくつかあります。
(a)△8二玉
(b)△3二金
(c)△3二銀
(d)△4二銀
手順前後はありますが、一旦△7二玉まで囲ってから捌きを狙うのが常道です。しかし実はここまでで別の手が後手には存在していました。

②△6二玉▲3七銀△4四歩



歩越し銀には歩で対抗、ってやつです。
△4四歩に対し、よく指されているのは(a)▲7八銀で、▲7七銀~▲6六銀から抑え込みを狙います。決定版とまで言われている指し方ですが、△4四歩以下▲7八銀△3二銀▲7七銀に、△6四歩!が凄い手。まさかの歩越し銀には歩で対抗をダブルでやっちまえ、という手ですw 指したのは佐藤康光九段だった気がする。

また△4四歩には(b)▲4六銀の方が、初見では普通の手に見えます。これには△4五歩▲同銀△3二金!がこれまた斬新。以下▲3四銀はそこで△5六歩と決戦を挑みます。▲3三銀成は△5七歩成が王手で後手優勢。よって▲5六同歩ですが、△8八角成▲同銀△7二玉が冷静で後手充分と思います。
…ただ▲5七玉!!!というアルティメットがあるかもしれないが。

というわけで△4四歩(b)▲4六銀△4五歩▲同銀△3二金には▲7八玉となり、見事△4三金で銀ばさみが完成、やっぱり後手充分…というのがこれまでの見解だったと思います。
しかし、以下▲3八飛△7二玉▲6八金が(昔の)こた(仮研究。以下△4二角なら▲3五歩で銀を助けにいきます。▲6八金は細心の注意を払った手で、△5六歩▲同銀△8八角成▲同銀△2七角▲3九飛△4九角成▲同飛△3八金に対し、飛車を左の方に逃げる手を作っています。ちなみに△7二玉▲6八金の交換を入れずにこれをやると飛車が死ぬようですが、△3八金以下▲5九飛△4八金に▲2六角が王手金取りで逆に後手ハマり。

いずれにせよ、先手が指せそうというのが一応の結論です。しかし先手が知らないと後手充分になる可能性も高いので、興味のある方は△4四歩型を指してみてもいいかもしれません。
それで失敗したとしても、こた(仮は一切責任を取りませんのであしからずw

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