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男子はいつまでも中2病、がコンセプトの将棋ブログ。

KKK 2023/5/7

研究会復活します。
日曜日に行いたいと思いますので、来られたい方はご一報ください。


- KTF 四間飛車vs右銀急戦 No.4 -



前回の変化は、上図から▲4六銀とした将棋でした。この四間飛車vs右銀急戦の変化はトップ棋士の実戦もあることから、最善に近い応酬であることがうかがえます。そしてほぼ互角の形勢であり、どちらも力が出せる将棋です。
しかし先手には、まだ別の仕掛け方が残っています。

上図からの指し手
▲3五歩    △同 歩    ▲4六銀



3筋を突き捨てて銀を出る仕掛け。右銀急戦ではかなり珍しい感じを受けます。
後手も今までと同じ受け方は利きません。

上図からの指し手①
△3六歩    ▲3五銀    △3七歩成  ▲同 桂    △3六歩    ▲3四歩
△1五角    ▲4五桂    △3七歩成  ▲2九飛    △3八と    ▲2七飛
△4五歩    ▲1一角成  △3七と    ▲2九飛    △3八と



△3六歩と逃げるのは部分的な手筋で、まずはこの手を考えます。対してすぐに▲3五銀という手は、相手の狙い筋に嵌るようで、以前は指しにくい手でした。しかしながら最近はソフトの力を借りて、すぐの▲3五銀が可能かどうかが精査されました。
結論は千日手。手順前後はあり得るものの、最終的には上図まで進みそうか。

指し手②
△3六歩    ▲2六飛    △3二飛    ▲3六飛    △4五歩    ▲3三角成  △同 飛
▲3五銀    △3四歩    ▲2六銀    △2八角    ▲2二角    △1九角成
▲1一角成  △2九馬    ▲2一馬    △1八馬



△3六歩に▲2六飛は一番普通の指し手。
△3二飛には▲3五銀と出てみたいですが、△4五歩▲3三角成△同飛▲6八角△6二角で先手がやや不満。以下▲3六飛△3四歩▲2六銀に△1四歩とじっと突いておき、▲7七角にも△4四銀でひと潰しとはいきません。
お互い敵陣に角を打ち合い、桂香を取り合うことになります。上図はいい勝負ですが、これも千日手になりそうな予感もします。

指し手③
△3六歩    ▲5五歩    △3二飛    ▲5四歩    △1五角    ▲2四歩
△同 角    ▲2六飛    △8二玉    ▲2二歩    △3七歩成  ▲同 銀
△3三桂    ▲4六歩    △3八歩



△3六歩に▲5五歩と突くのも有力。
▲5四歩に△4五歩と捌きを狙うのは、▲5五銀△3七歩成▲同桂△1五角に▲3八歩と受けておき、▲4五桂が残って先手優勢。
また▲2四歩に△3七歩成と踏み込むのは、▲2三歩成△3六飛に▲2五飛が角に当たるので先手が指せそうな気がします。
△8二玉の局面は手が広いのですが、▲2二歩と攻めを継続すると上図までの進展が考えられます。上図から▲6六角△5四銀のような感じで、ほぼ互角の将棋といえます。

指し手④
△3四銀    ▲3八飛    △4三金    ▲3五銀    △同 銀    ▲同 飛
△3四歩    ▲3六飛    △8二玉    ▲8八玉    △7二銀    ▲7八銀


▲3五歩~▲4六銀に△3四銀と直接受ける手も見えます。しかし▲3八飛から銀交換し、自陣整備に移行します。後手は△4三金型が不満で、先手は玉が堅く歩も手持ちにし軽い形。先手十分。

結論として、▲3五歩~▲4六銀には△3六歩としどちらも指せる将棋です。▲5五歩と突く将棋は実戦でやってみる価値があると私は思いますが、先手が良い感じでも無いので、プロで▲3五歩~▲4六銀とする実戦は出てきていません。(もしかしたら前例0では無いかもしれませんが。)

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